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おうたで伝える、まほら日本


 

皇紀2669年(平成21年)9月のおうた

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 くにからのうた

 

 ちちははと とほつおやから 

 すめみおや やほよろづへの 

 くにからのみち

 

 

詠み人 南出喜久治

平成20年9月27日

皇紀2669年(平成21年)9月のおうた

 

 

 國體護持塾公式ホームページの公開にあたり、

文化防衛の観点から、「今月のおうた」という場をご用意いたしました。

 

 民族の文化を継承するのは権利でもあり義務でもあります。

文化伝統の教育的復活を実現するためにも

皆さまとご一緒に、文化防衛を推進させていただきたく

「今月のおうた」活動に、ご協力いただければ幸いです。

 

 さて、「今月のおうた」にて

まず初めに皆さまに紹介させていただきたいおうたを選びました。

 

 この「くにからのうた」は、國體護持塾設立の根幹です。

このおうたは、國體護持塾 南出塾長が
渾身の最新著書である、「國體護持」の序言を書き上げられた日に
お詠みになられた手向けうたです。

 

 私達それぞれには両親がいます。

私達の両親にもそれぞれに両親(祖父母)があり、

その祖父母にもそれぞれの両親(曾祖父母)があって、

それを連綿と26代までさかのぼっただけでも、

祖先の総数は、約1億3432万726柱となるのです。

 

 つまりは我が国の現在における総人口(平成21年度3月31日現在)を

超える人口となり、これほどまで多くの命を受け継いで今があります。

 

 そしてそのいづれかの祖先に、世界の祭祀主宰者であるスメラミコトの

御宗家(皇祖皇宗)とのご縁を戴いていることになります。

 

 この尊さを理解した時、國體護持の天命に目覚めない日本人はいない。

 

 國體護持塾の根っこには、常にこの「くにからのうた」があるのです。

 

 

参照:「くにからのみち」国家における祭祀と統治

 

 

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 さて続きまして、このおうたについて説明したいと思います。

 

 「くにからのうた」を古事記の表記に倣(なら)うとすれば、

 

 自父母及先祖以至皇祖皇宗及八百萬之神而國體之道也

 

 となります。


 この意味は、祖先祭祀は宮中祭祀の雛形であり
祖先祭祀の彼方に宮中祭祀、惟神の道が連綿として続き、
それが我が くにから の根と幹となっている、というものです。

 

 またこれが、教育勅語にいう、「國體ノ精華」の基軸となります。

 

 この おうた には
連綿とした くにから を寓意するが如く
文字の連結と循環が見られます。

 

 つまりは発句の 「ちちははと」 の最後の 「と」
次の 「とほつおやから」 の最初の 「と」
「すめみおや」 の最後の 「や」が次の
「やおよろづへの」 の最初の 「や」に、それぞれ連なります。

 

 そして、この二つの五七句が
「から」 と 「へ」 の格助詞で、対句として繋がり
さらに 「の」 の格助詞で、「くにからのみち」に連なり
そしてこの 「くにからのみち」 の最後の 「ち」
再び発句の 「ちちははと」 の最初の 「ち」に連なって
連結循環した姿を示し、
萬系一世、循環無端を意味する おうた となっています。

 

 我が國の くにから の根と幹、
それは、宮中祭祀の雛形である祖先祭祀であり
祖先祭祀が惟神の道が連綿として続く。

 

 これが 私達の くにから(國體) です。


 お父さん、お母さんに命を繋げて頂いた感謝を忘れずに。
ご先祖さまに命を繋げていただいた御恩を忘れずに。

お母さんには、生んでもらっただけで
もうそれだけで、ありがとうございます、です。


 命をかけて生んでくれて・・・
ありがとうございます、です。

 

 自分の誕生日は祝ってもらう日というよりは
むしろ、「生んでくれてありがとうございます」と
自分の両親から祖先へとさかのぼり、
皇祖皇宗、八百万の神々に至る
連綿と続く命を繋げて下さったことに感謝する日にしたいものです。

    

皆さまからの「おうた」を募集中

 

  「まほら日本」を詠む、今月のおうたコーナーでは、皆さまからのおうたを

  募集いたしております。お送り下さりましたおうたは、当ページにてご紹介

  させていただきたいと思いますので、ぜひ「まほら日本」を詠んだおうたを

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