自立再生政策提言

トップページ > 自立再生論02目次 > R03.1.1 第百六十二回 飽和絶滅の危機 その六

各種論文

前の論文へ | 目 次 | 次の論文へ

連載:千座の置き戸(ちくらのおきど)【続・祭祀の道】編

第百六十二回 飽和絶滅の危機 その六

ほやのきが はげしくしげる そのはてに さくらほろびて ともにつひゆる
(ほやの木(宿り木)が激しく茂るその果てに桜(宿主)滅びて共に潰ゆる)


いま人類が抱へてゐる問題は数多くあります。


異常気象や災害などによる食糧危機、資源の枯渇や配分を巡る紛争、経済格差の深刻化、自然環境や生存環境の悪化、独裁と監視社会など、枚挙に暇がありません。

しかし、その大半は、人口問題から派生したものです。人口が増えすぎて地球に大きな負荷がかかるために必然的に生じるからです。


しかし、全体的な人口問題については、世界の人口が今後も爆発的に増加する傾向にあるために、それをどのやうにして防ぐかといふ人口減少政策の方法論になるので、それにこれまでの優生思想や不妊措置政策とが親和性があることから、その方法論はタブー視されてゐるため、人口問題についての議論が進みません。

といふよりも、国際オロチの掲げる政策以外に、誰もこの問題を解決する考へを提供できないため、全体的な人口問題については、優生思想と不妊措置政策を提唱する国際オロチの独断場になつてゐます。


ところが、世界では、いはゆる一部の国で、少子・高齢化・人口減少が問題とされてをり、このやうな現象が起こるのは、飽和絶滅を回避しようとする本能が機能するためです。回避しようとする本能の機能は、本能自体を劣化させることです。個人の本能を劣化させるやうに集団の本能が機能するやうになるのです。そして、非婚、晩婚、避妊などの現象が起こり、人口減少します。


そして、LGBTもまた、不妊形態の一種であつて、これが増えるのは、人類の本能が劣化していく現象を示してゐます。


子孫を増やすことよりも、生活の多様化により、それ以外のことに好奇心が向いて生殖本能、家族維持本能などが劣化して行きます。


ですから、宇宙にまで進出して、月や火星に移住しようといふ計画を夢見て無邪気に語る人が出て来てゐます。このやうな人たちは、人類が一体何のために移住するのかが全く解つてゐないのです。

無意識のうちに、地球が汚染されて生活ができなくなつたので、地球を捨てて他の宇宙に移住することを目的にしてゐます。


宇宙に大量に拡散され続けてゐる宇宙ゴミが、これまで以上に大量に増えて、宇宙事故が多発します。

海洋投棄されたり、事故で沈んだりした多くの核兵器などはこれからも増え続けます。


理性の塊となつた人は、この傾向が益々激しくなる将来では、地球では住めないので地球脱出を試みます。しかし、地球脱出は飽和絶滅ではなく集団自殺です。


宇宙移住計画に至るまでに開発された技術は、地球を破壊し、人類の大量虐殺をする軍事技術に転用されます。そして、益々紛争の可能性が高まり、地球上のみならず、移住先の月や火星でも、大規模戦争による大量虐殺、集団自殺によつて飽和絶滅を回避することができるのかも知れません。


しかし、考へても見てください。

地球と同じ大気のない宇宙では、気軽に外出することはできません。宇宙旅行をしても、外には出られないのであれば、バーチャル旅行と同じです。そんなものに多くの資源を無駄遣ひする価値はありません。害悪そのものです。


月や火星などでコロニーを作つて生活することを想像すると、それはまさに地獄であり監獄です。重装備の宇宙服を装着しなければ、外には出られません。

マスクで外出することですら億劫がる人からすると、耐えがたい苦痛です。ストレス過剰によつて狂ふか死んでしまひます。そして、食糧問題で行き詰まります。自給自足ができないからです。


地球から運ぶのはコストがかかりすぎます。宇宙食では健康を害します。

昔、宇宙食の開発において、繊維素は人体に取り入れても全く消化させずに排便されることから、繊維素を取り除いたところ、便秘になり問題が生じました。繊維素が潤滑物資であることを知らなかつたためです。合理主義によつて、浅はかな判断をして、何でも無駄を除外すればよいものではないのです。


地球と全く生存環境を異にする空間で生活できるとすれば、それはもはや地球人ではなくなります。本能劣化の最たるものが、人間否定です。ゲノム編集を徹底的に行つて、改造人間(改造動物)になることに幸福感を抱く異常な人以外は、そんなことを本能的に忌避するはずです。


その意味では、国際オロチの狙ひは、ある意味で本能に忠実で堅実なものです。

そして、着々とその準備を進めてゐるのです。


世界の政治や経済など全ての事象を支配してゐる国際オロチが、その既得利権を手放すことはありません。貧困層のために、巨万の富を分配することなど絶対にあり得ません。これからもますます富を収奪し、世界支配を鞏固することに余念がないのです。


世界政府は我がものと考へてゐます。世界の圧倒的多数の貧乏人などの一般人にこれまで与へられてきた参政権は、否定されるべきだと考へてゐます。大富豪が貧乏人と同列に扱はれて、1人1票の参政権であるといふのは絶対に不公平で不条理だといふ信念を持つてゐます。貧乏人には政治や経済のことに口出しする資格はなく、口出しを禁止しなければならないとするのです。


つまり、国際オロチの描く世界は、政治形態の分類で言へば、王制または貴族制です。人民は統治の対象であつて、統治の主体ではありません。国民主権などクソクラエです。


しかし、そんな簡単に王制が実現できることはありませんが、通貨発行権を独占し、基軸通貨を支配することによつて、すでに政治と経済のソブリン(s0vereign)として君臨し、後は、人類の意志をコントロールして洗脳することができれば、国際オロチの野望は達成します。


究極的には、飽和絶滅を回避するために、遺伝学や優生思想を駆使して、医学、薬学、遺伝学、ゲノム編集でコントロールして、国際オロチに迎合する人間以外は、すべて「奴隷」としての生存しか認めず、異を唱へる人間をすべて抹殺します。


国際オロチであつても、凶器や毒物を使つて殺害するのは見るに忍びないといふ良心があるためか、露骨なことはしません。人類の恐怖感をかき立てて抵抗が大きくなるからです。これは計算問題(合理主義)であつて、純然たる倫理問題ではないのです。

病人には一切医療措置を講ぜず、災害に遭つた者の救助はしないといふ消極的な措置でも心が痛むので、子供を作らせない不妊措置を徹底するといふ、精神的に一番抵抗のない方法を選びます。


しかし、不妊手術をするとなると、これにも抵抗があります。そこで、薬物を投薬して不妊措置をとるのが一番です。


昔のやうな奴隷ではなく、強制労働を一方的に課すことはせず、任意の労働契約を結びます。それは、国際オロチの生活を維持するために行ふ生産と、奴隷の生活を維持する生産を担ふための契約です。

奴隷ですから、国際オロチの行ふ政治には全く関与できません。

奴隷の代表者を選出して奴隷国会を設けることは許可され、そこで、決議しても、国際オロチの政府に待遇改善の要望ができますが、国際オロチがこれに拘束されることはありません。

奴隷の中には、働けない者や働きたくない者も居ますので、生活保障としては、例外なくベイシック・インカムによります。所得格差、資産格差が極度に進んで、最下層の人口が急増すれば、ベイシック・インカムは導入しやすくなります。


そして、ベイシック・インカムだけを受給するやうな働けない者や働きたくない者は、国際オロチにとつては不適格人間と認定され、不妊措置を義務付けます。

さらに、それ以外の者に対しても、遺伝子組み換へ作物を食べさせて、知らず知らずして不妊化を促進させます。


種苗法を廃止し、種を公共財とせず、特許の対象とする世界的な傾向の中で、F1品種が生まれましたが、これと同じことが人間にも導入されます。F1品種は、自家採種してF2を採ることはできますが、F2はF1と同じ形質を受け継ぎません。確実に劣化するのです。


これと同じやうに、不適格人間と判定された者に対しては、不妊措置が施されます。これを拒否すれば、ベイシック・インカムは打ち切られて餓死します。自業自得とされます。


仮に、不妊措置が効かずに妊娠・出産しても、死産や奇形、遺伝子異常などにより早世します。F2(子孫)は残せないのです。


不妊措置には、いろいろとありますが、その主力は、奴隷に対するワクチン投与です。


ビル・ゲイツは、平成22年1月、ダボス世界経済フォーラムにおいて、開発途上国の子供向けに感染症ワクチン開発(子宮頚がんワクチン含む)に今後10年間に100億ドル(約1兆円)規模の投資を行うと発表し、同年2月にも、ビル・ゲイツの傘下にあるビル&メリンダ財団を通して世界中にもつとワクチンを送り込み、新たなワクチンや医療、生殖健康サービス(要するに中絶推進)を本当にうまく使へば、世界の人口を10%から15%程度は減らせるとの希望的予測を発言してゐることからも明らかです。


これは、謀略でも陰謀でもありません。公言されてゐる国際オロチの既定方針であり、国際オロチに支配されたメディアは、これを打ち消し、「ワクチン陰謀論」だと決めつけてフェイクを流しますが、これは、国際オロチが公表した、ワクチン普及による人口削減計画なのです。


地球上で、人類の人口が増大し続けても、災害、疫病、戦争など起つて人口調整機能が働きます。それでも、これらを乗り越えて人口が増大すると、今度は、人類の本能メカニズムが働いて、本能を劣化させ、増殖能力を低下させます。

しかし、全世界的には、いはゆる先進国などでは、本能の劣化によつて、少子化、高齢化による人口減少が起こつてゐますが、開発途上国のアフリカなどでは、未だに本能の劣化が起こらずに人口増大が止まらないといふタイムラグが生じてゐるために、全体として人口増加が続いてゐます。そのため、人口減少のためのワクチンを使つて人口増大にブレーキをかけなければならないと判断してゐるのです。


災害、疫病、戦争などの人口調整機能のうち、戦争は人為的なものであり、死の商人として利権を貪るとしても、世界戦争に拡大したり、ABC兵器の大量使用がなされると人類の絶滅を招いて元も子もありません。それゆゑに、国際オロチからすれば、兵器利権を貪りながら戦争回避する工作が必要になり、それなりに成功してゐます。

そして、災害と戦争が、長期化すれば相当の人口減少も期待できますが、そんなに長続きするものではありません。


ところが、疫病の場合は少し違ひます。パンデミックとなれば、全世界的に長期化し、人口減少の効果は、相当に期待できます。


しかも、疫病の危機感を煽り、ワクチン接種を喧伝し、これを多くの人が受け入れれば、人口減少は大きく期待できます。


今回の武漢ウイルスの空騒ぎは、まさに絶好のチャンスです。

究極的には、電子的ナノチップ「マーカー」を含むワクチンによる洗脳を行ひますが、それまでにも人類の本能を劣化させる成分を含むワクチンを接種させ続けることによつて、国際オロチの目的は、大きく前進することができます。


ところが、人類は、これまで、国際オロチの狙ひを知りつつも、これに対抗できる思想や政策を誰も提唱することができず、国際オロチの掌で踊らされてゐることが、世界最大の危機であると我々は自覚しなければなりません。


南出喜久治(令和3年元旦記す)


前の論文へ | 目 次 | 次の論文へ